神田ドックがインターンシップを受け入れ ~呉市の高校生が造船業界の現場 最前線を体験~
2024.12.06
神田ドックは、11月11日から15日の5日間、高校生インターンシップの受け入れを行いました。
地元 呉武田学園呉港高等学校および広島県立呉工業高等学校から6名の生徒を対象に、神田ドックの事業である船舶修繕についての理解促進のため、溶接実習からドック見学、乗船といった職業体験を実施しました。
インターンシップ初日は川尻工場で、業務に不可欠な安全教育について学んだ後、高さ50mのクレーンの操縦見学など、通常は立ち入ることのできない場所も含めて造船の各工程を体験しました。
2日目、3日目は若葉工場にてドックに入渠した巨大な船舶を間近で見学。スケール感に圧倒されながら、船底やプロペラについて学びました。実習では、熟練の溶接技能士からアドバイスを受けながら、溶接に挑戦。溶接に集中する生徒たちの真剣な表情が見られました。
4日目は、自社(当時の社名:神田造船所)建造で、2019年8月より運航している「SEA PASEO(シーパセオ)」の乗船体験。「SEA PASEO」は、「瀬戸内海の移動を楽しむ、みんなの公園」をデザインコンセプトに広島・呉~松山の航路をつなぐ旅客船です。
最終日は、船舶「えとぴりか」を見学し、ワークショップを経て5日間のインターンシップを締めくくりました。
参加した生徒からは、造船の仕事のイメージが変わったなど様々な感想が挙がりました。
「造船の現場の仕事を間近で見られた。現場の方が連携し、ひとつの大きな船舶をドックに入れている様子がとても印象に残った。また50mのクレーンから、地上のものを動かす技術に驚いた」
「笑顔で働いている様子が印象的だった。ただ現場に入ると表情が変わり、プロの顔になっていた」
「父が造船業で働いているので、興味があった。実際の仕事を間近で見ることができて、とても良い経験になった」
受け入れを担当した神田ドック総務人事課の福島さんは、インターンを振り返り、
「造船業が根付いている呉という土地柄から、地元の高校生たちに業界へ興味を持ってもらいたいと、長年インターン受け入れを行ってきました。川尻、若葉の両工場の各部署の協力があり、入渠でのロープ作業など、働いている様子を体験してもらうため5日間のプログラムを実施しました。これから将来を考える高校生たちに仕事について考える一つのきっかけになるよう、これからも継続していきます」とコメントしました。
神田ドックは来年25年に、インターン参加校から2名の入社を予定しています。神田ドックは、これからも高校生のインターン受け入れなどを通して、地域への貢献活動へ取り組んでまいります。